不妊治療
-1.タイミング療法
排卵を予知した夫婦生活を行い、妊娠へと導く方法です。超音波による卵胞計測や尿中LH検査等々を指標に妊娠に最適な日を調べ、計画的に夫婦生活を持ってもらう方法です。
-2.人工授精(配偶者間人工授精)
通常夫婦生活で膣に射精される精液の量は３～４mlありますが、子宮の中は容量的に子宮の中には０.５mlしか入り込むことができません。入り込んだ精子は子宮内を泳ぎ、卵管内を遡上して卵子との出会いの場である卵管膨大部と呼ばれるところに達します。精子の数が少ない(乏精子症)や運動率の悪い(精子無力症)の場合、卵子と出会える精子の数が少なくなり、受精する確率が悪くなります。そこで直接子宮腔内に柔らかなチューブで精子を注入して卵子との出会える精子を増やしてやろうという方法を人工授精と言います。子宮腔内の容積は０.５mlと小さいため、通常の射精量を全てを注入することができません。また精液には雑菌や子宮収縮作用のあるプロスタグランジンと言われる物質が含まれているため、精液を洗浄しこれらのものを除去し精子を濃縮します。当クリニックでは、この戦場濃縮処理した精子を用いた配偶者間人工授精を行っています。